●「大学病院神話」に対し、近藤誠・慶応義塾大学医学部放射線科講師は、こう警告する。 大学病院は研究機関でもあるため、研修医や未熟な医師に診療される確立も高くなる。 大学病院に入院したら、ベテランの医者に診てもらえる確立はかえって低くなる。ある統計では1週間の内科の診療時間は、教授3時間、助教授7時間、研修医78時間。 特に4月から6月は卒業したてで注射の仕方もよく分からない研修医が沢山いる。 大学病院では実験的治療が多く、患者にきちんと説明せずに行われることも多い。 大学病院では論文の数で出世が決まるシステムがあるため、臨床より研究が優先されてしまう。手術をしたことのない外科の教授も珍しくない。 他院で対応可能な病気なら、大学病院は避けたいものだ。
●新しい肥満の指標を、虎の門病院と独協医大の研究チームが考案した。 (ウエスト÷身長)で 、値が0.5以上だと生活習慣病の危険が高まるという。従来のBMI体格指数(体重÷身長の2乗)では発見できない『隠れ肥満』(内臓脂肪型)を発見できる。
●子供の肥満は、3歳時の生活習慣の乱れが原因という研究結果を、富山医科薬科大などの研究チームがまとめた。 子供たち約1万人を7年間追跡調査して分かった。 3歳時に「朝食を時々食べる」「おやつの時間を決めていない」と答えたグループは、「朝食を毎日食べる」「おやつの時間を決めている」グループより、小学4年時に肥満になる例が1.2〜1.8倍多かった。また、3歳時に、睡眠時間が11時間以上だったグループに比べ、9時間未満のグループは、肥満が約1.5倍多くなり、睡眠量が少ないと肥満になりやすいことも判明した。 小児肥満は、大人になってからの心疾患や高血圧の原因とされ、乳児からの予防が大切なことが売裏付けられた。
●花粉症やぜんそくなどのアレルギー疾患になりやすい体質の若者が急増し、20代前半の9割近くが「アレルギー予備軍」であることが、国立成育医療センター研究所や東京慈恵会医大などの調査で分かった。同種調査の欧州諸国30%前後、ニュージーランド65%と比べ突出している。 70年代後半生まれの子どもは、抗生物質によって細菌感染が少なくなるなど、生活環境が大きく変化した時期に幼少期を送っている。
●米ノースカロライナ大学は、ガンになりにくい条件は、男性は体力があること、女性は肥満でないことと発表した。 トレッドミルでの持続時間が11.5分以上の男性は、それ以下の男性に対しガン死が53%少なく、肥満度を示すBMI(体重kg÷身長mの2乗)が27.8以上の肥満の女性に対して、それ以下の女性は32%もガン死が少なかった。
●米医学研究院(IOM)は『禁煙、健康食、運動など健全な生活習慣を維持すれば、ガンによる死亡率を3分の1まで減らせる』という内容を盛り込んだ研究報告を発表した。 同報告は『研究の結果、米国内で毎年およそ6万人のガン患者らが生活習慣を改善したおかげで症状が好転しているのが分かった』と報告した。 肉類、死亡質の摂取を減らす代わり、穀類と野菜中心の自然食を食べ、規則的に軽い運動を行ったガン患者は死亡率が大幅に低下したという。 シカゴ・イリノイ大のスーザンカレー研究員は、中でも禁煙を強調した。喫煙は肺ガンだけでなく、他の多くのガン発生とも関連が深い。